月探査機が月から見た木星 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

月探査機が月から見た木星

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターが木星を撮影したものです。木星は4倍に拡大されています。

画像は木星が「衝」を迎えた2021年8月20日に撮影され、9月14日に探査機搭載のカメラ(LROC)のウェブページへ掲載されました。なお「衝」とは、木星などの太陽系の天体が、地球から見て太陽の反対側がなることです。衝のときには、その天体と地球の間の距離が短くなるために明るく見えます。

ルナー・リコネッサンス・オービターはふだん、月面の上空100kmのところから、1ピクセルあたり1m以下の解像度で月を観測しています。そのカメラを約6億km離れた木星に向けて撮影したのがこの画像です。

こちらは同じ元画像からやや広い範囲を切り抜き、コントラストを高くした画像です。イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4大衛星(ガリレオ衛星)も映っています。

ルナー・リコネッサンス・オービターが木星を撮影したのは今回が初めてではありません。2020年12月、夜空で木星と土星が見かけ上、大接近した際に木星と土星を1枚のフレーム内に収めて撮影したことがあります。【参考記事】月探査機がとらえた木星と土星の大接近

Image Credit: NASA/GSFC/Arizona State University

(参照)LROC