木星に落ちた衛星ガニメデの影

この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーがとらえたもので、木星の南半球が見えています。画面左側、木星の表面に衛星ガニメデの影が落ちています。

木星の雲頂でガニメデの影の中に入ったとしたら、そこからは皆既日食が見られます。地球と比べて木星では皆既日食が頻繁に発生します。それにはいくつか理由があります。まず1つは、木星には「ガリレオ衛星」と呼ばれる4つの大きな衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスと)があり、木星と太陽の間をしばしば通過します。7日の間にガニメデは1回、エウロパは2回、イオは4回も通過します。さらに木星の衛星は、木星の軌道面に近いところを公転しているため、衛星の影が木星表面に落ちることが多いのです。

画像は市民科学者のThomas Thomopoulos氏が、ジュノー探査機に搭載されているカメラ「ジュノーカム」のデータを用いて作成したものです。元画像の撮影時、ジュノー探査機は木星から約7万1000kmの距離に位置していました。

なお冒頭の輪郭は木星の縁を示しているわけではありません。こちらの画像は、冒頭の画像を木星全体の形に投影したものです(市民科学者のBrian Swift氏が作成)。冒頭の画像は木星に非常に接近した際に撮影したものなので、ガニメデの影が非常に大きく見えています。

Image credit:
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing by Thomas Thomopoulos © CC BY­­(1枚目の画像)
Image processing by Brian Swift © CC BY(2枚目の画像)

(参照)Mission Juno