探査機ジュノー、木星の衛星イオに1500kmまで接近へ | アストロピクス

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探査機ジュノー、木星の衛星イオに1500kmまで接近へ

ジュノー探査機がジュノーカムでとらえた木星の衛星イオ。2023年10月15日にイオに接近した際に撮影されました。昼夜境界の下側(白い矢印)に、プロメテウス火山の噴煙が映っています。
ジュノー探査機がジュノーカムでとらえた木星の衛星イオ。2023年10月15日にイオに接近した際に撮影されました。昼夜境界の下側(白い矢印)に、プロメテウス火山の噴煙が映っています。

木星を周回しつつ観測を続けているNASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーは、これまで56回の木星最接近を行ってきました。57回目の木星最接近の際、ジュノー探査機は2023年12月30日に衛星イオから1500kmの距離まで接近する予定です。さらに2024年2月3日にも、再びイオの表面から1500kmまで接近します。

ジュノー探査機はこれまで、1万1000〜10万kmほどの距離からイオを観測してきました。今回、そして次回の最接近は、文字通り桁違いの近さまで接近することになります。

イオは火山活動が活発な天体です。最接近時、ジュノー探査機はJIRAM(赤外線オーロラマッピング装置)で、イオの表面を覆う火山やカルデラから放射される熱をとらえます。またスターカメラ(SRU、星夜の画像を撮影してジュノーの方位を知るためのカメラ)を使ってこれまでで最高解像度の表面画像を取得するほか、ジュノーカムというカメラで可視光カラー画像の撮影も行うことになっています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS

(参照)JPL