天の川銀河の外で最初に発見された球状星団M54 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

天の川銀河の外で最初に発見された球状星団M54

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた球状星団M54。天の川銀河の伴銀河である「いて座矮小楕円銀河」に属する球状星団です。いて座矮小楕円銀河は天の川銀河のまわりをまわっており、天の川銀河の銀河円盤を何度も突き抜けたことがあると考えられている小さな銀河です。

M54は、1778年にフランスの天文学者シャルル・メシエによって発見されました。ただしM54が天の川銀河ではなく、いて座矮小楕円銀河に属する球状星団だと分かったのは、それから2世紀以上経った1994年になってからでした。いて座矮小楕円銀河は地球から9万光年の距離にあります。地球〜銀河系中心の距離と比べると3倍以上も離れたところです。

画像は2011年11月7日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

(参照)ESA/Hubble