複雑な模様へと変化した「クライド・スポット」を木星探査機ジュノーがとらえた | アストロピクス

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複雑な模様へと変化した「クライド・スポット」を木星探査機ジュノーがとらえた

これらの画像は、木星大気にある「クライド・スポット」と呼ばれる模様を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーがとらえたものです。ジュノー探査機は53日ごとに木星に最接近します。上の画像はジュノー探査機が27回目の最接近を行った2020年6月2日、下はジュノー探査機が33回目の最接近を行った2021年4月15日に撮影されました。

クライド・スポットは、南アフリカのアマチュア天文家Clyde Foster氏が2020年5月31日に発見したことから、その名が付けられました。ジュノー探査機はFoster氏の発見から2日後の6月2日に27回目の最接近をして、クライド・スポットの観測を行ったのです。

2020年6月2日に撮影されたクライド・スポットの画像には、左上に大赤斑の一部が見えています。観測の結果、クライド・スポットは木星大気の最上層から雲が立ち上ったもの(プルーム)であるとされました。このような突発的で強力な対流現象は、木星の「南温帯縞(South Temperate Belt)」として知られる緯度帯でときおり発生します。最初のプルームはすぐに収まり、数週間のうちに暗い斑点として観測されるようになりました。

2021年4月の観測により、クライド・スポットが発見から1年ほどが経過して大赤斑から遠く離れただけでなく、「折りたたまれたフィラメント領域(FFR:Folded Filamentary Regions)」と呼ばれる複雑な構造に変化していることが分かりました。発見当初の楕円模様と比べると、南北で2倍、東西で3倍の大きさになっています。木星の大気現象は短命なものが多いのですが、この領域は長期にわたり存続すると見られています。

Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing by Kevin M. Gill © CC BY­­

(参照)NASA