木星氷衛星探査機JUICEが500万km以上の距離からとらえた地球と月

この画像は、木星氷衛星探査機JUICEが科学観測用のカメラ「JANUS」でとらえたものです。漆黒の宇宙に青い地球が浮かんでおり、その左の方には月がかすかに見えています。

JUICEは2024年8月19日から20日にかけて、月と地球で連続してスイングバイを行いました。冒頭の画像は、そのスイングバイによって金星に向けて航行中のJUICEが9月9日に撮影したものです。撮影時、探査機は地球から570万km、月から530万kmの距離にありました。

JANUSは、木星とその氷衛星の高解像度画像を撮影するために設計されたカメラです。木星の衛星ガニメデでは1ピクセルあたり最大2.4m、木星では1ピクセルあたり最大約10kmの解像度をもちます。

JUICEは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)主導の木星氷衛星探査計画で、日本も参加しています。JUICEは2025年8月には金星でスイングバイを行います。その後、JUICEは2026年8月と2029年1月に地球でのスイングバイを2度行い、2031年7月に木星へ到着する予定です。

(参考)
木星氷衛星探査機JUICE、月・地球でのスイングバイ成功!
木星氷衛星探査計画「JUICE」 打ち上げ後の予定は? 何を探査する?

Image Credit: ESA/Juice/JANUS; Acknowledgements: Livio Agostini

(参照)ESA