海岸線が広がりつつある小笠原諸島の西之島(2019.11.22〜2020.7.31)

解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

小笠原諸島の西之島の海岸線の変化のようすを示した画像です。アストロピクスでは2020年7月4日に、2019年11月22日から2020年7月3日にかけての変化のようすを示した画像を紹介しましたが、そのとき紹介した画像に7月17日と7月31日のデータを追加したものが上の画像です。2020年7月に入ってからの画像では、降灰や溶岩によるとみられる干渉性が低下した地域が広くみられます。

東京の南、約930kmの距離にある西之島では、2013年11月に起きた噴火によって島の近くに陸地ができ、12月には西之島とつながりました。それ以来、噴火活動が断続的に続き、2019年12月上旬から噴火が再び始まっていました。冒頭の画像は、その噴火の前から最近までの変化のようすを示しています。

画像は、日本の地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)に搭載された合成開口レーダー(SAR)のデータを利用して、国土地理院で解析されたものです。合成開口レーダーは、衛星から電波を照射して、地表面で反射して戻ってきた電波をとらえることで地表面のようすを観測する方法です。可視光による観測では、雲や噴煙があると地表面のようすは分かりません。しかし合成開口レーダーで使われる電波は雲や噴煙を通り抜けるため、それらに邪魔されずに観測を行うことができます。

データの解析結果など、詳細については以下の国土地理院のウェブサイトをご覧ください。

出典:国土地理院ウェブサイト