火星に降り立ったヘリコプター「インジェニュイティ」

飛行試験への準備が進む火星ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」は2021年4月4日、火星探査車パーサヴィアランスから分離して地表に降り立ったことが確認されました。画像は地表に降り立ったインジェニュイティを、ローバーのハザードカメラ(HazCams)で撮影したものです。

パーサヴィアランスに接続されていた間、ローバーの電力によってヘリコプターは100%まで充電されました。ローバーから分離されたことで、インジェニュイティは電力を自力で充電することになります。

ローバーに接続されている間、ヘリコプターはローバーの電力によるヒーターを使い、内部の温度を約7℃に保っていました。火星の夜は気温がマイナス90℃まで下がる可能性があり、低温による機器の故障を避けるためです。

分離後、ヘリコプターの自前の電力だけでは内部の温度を約7℃に保つことはできないため、サーモスタット(温度制御装置)で温度がマイナス15℃に設定されます。分離後の次のマイルストーンは、インジェニュイティが自前の電力で火星の夜を乗り切ることです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)Mars 2020 Mission Perseverance Rover(1)(2)Mars Helicopter Tech Demo