
この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、棒渦巻銀河IC 758が映っています。IC 758は、おおぐま座の方向、地球から6000万光年の距離にあります。中心部から渦を巻くように伸びる2本の渦状腕が淡い外観を示しています。
この銀河では、1999年に超新星SN 1999bgが観測されました。SN 1999bgは、太陽よりはるかに質量の大きな星の最期の姿でした。
超新星の爆発前の恒星の質量はわかっていません。研究者はハッブル宇宙望遠鏡の観測データから、SN 1999bgの近くにある恒星の質量を測定して、超新星爆発を起こした恒星の質量を推定する予定です。ハッブル望遠鏡のデータからは、SN 1999bgの元の恒星に伴星があったかどうかも明らかになる可能性があるとのことです。
画像は、ハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたもので、「今週の1枚(Picture of the Week)」として2025年6月9日に公開されました。
(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, C. Kilpatrick
(参照)ESA/Hubble