ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたフェイスオン銀河NGC 3982 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたフェイスオン銀河NGC 3982

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 3982。NGC 3982は、おおぐま座の方向、地球から約6800万光年の距離にあります。

NGC 3982の銀河円盤は、地球に対して正面を向いています。このような銀河は「フェイスオン銀河」と呼ばれます。NGC 3982の直径は3万光年ほど。私たちがすむ天の川銀河の3分の1ほどの直径しかない比較的小さな銀河です。

渦状腕にみられるピンク色の領域は、電離した水素が輝く星形成領域です。生まれたばかりの青い星たちの星団もあちらこちらにみられます。暗い部分は塵が分布している領域です。明るく輝く銀河の中央部には、比較的古い星が集まっています。

画像はハッブル宇宙望遠鏡のWFPC2(広視野惑星カメラ2)、ACS(掃天観測用高性能カメラ)、WFC3(広視野カメラ3)で2000年3月から2009年8月にかけて撮影された画像を合成したものです。WFC3は、2009年にスペースシャトルで行われたハッブル宇宙望遠鏡の保守ミッションでWFPC2に代えて設置されたカメラです。

CREDITS: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA); Acknowledgment: A. Riess (STScI)

(参照)Hubblesite