うみへび座の渦巻銀河MCG-01-24-014 ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

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うみへび座の渦巻銀河MCG-01-24-014 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、「MCG-01-24-014」と呼ばれる渦巻銀河が映っています。MCG-01-24-014は、うみへび座の方向、約2億7500万光年の距離にあります。

MCG-01-24-014では、中心部から2本の渦状腕が渦を巻きながら外へと伸びています。銀河の上に映っている赤と青の明るく輝く星は、天の川銀河にある前景の星です。

MCG-01-24-014は「活動銀河」と呼ばれるタイプの銀河です。活動銀河の中心には、活動銀河核(AGN)という非常にエネルギーの高い中心核が存在しています。活動銀河にもいくつかのタイプがありますが、MCG-01-24-014は「セイファート銀河」と呼ばれるタイプの銀河です。

セイファート銀河のうち、幅広い輝線と幅の狭い輝線の両方がみられるものは「1型」、幅の狭い輝線しかみられないものは「2型」に分類されます。MCG-01-24-014は2型のセイファート銀河です。なお1型と2型では、どちらも同じ現象が起きているものの、異なる角度から見ているためにスペクトルに違いが生じていると考えられています。

画像はハッブル望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2023年12月18日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, C. Kilpatrick

(参照)ESA/Hubble