ハッブル望遠鏡が見た、ねじれた渦巻銀河NGC 3718 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡が見た、ねじれた渦巻銀河NGC 3718

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が渦巻銀河NGC 3718のバルジ付近をとらえたものです。NGC 3718(Arp 214)は非常に歪んだ渦巻銀河で、地球からみるとふくらんだ「S」字のような形をしています。上の画像では、塵の帯が銀河の中心部の手前を通りつつ曲がりくねっているのが映っています。

NGC 3718が歪んでいるのは、およそ15万光年離れたところにある別の渦巻銀河NGC 3729の重力の影響だと考えられています。9時の方向にある赤みがかった星形成のラインや、7時の方向に伸びる暗い塵のかたまりは、NGC 3729との重力相互作用によるものとみられます。

この画像は、超巨大ブラックホールの質量とバルジの特性との関係を明らかにすること、また銀河の中心核付近から銀河円盤まで銀河のスケールで星形成を調べることを目的とした研究の一環で、ハッブル宇宙望遠鏡が赤外線と可視光で撮影したものです。

Credits: NASA, ESA, L. Ho (Peking University), and DSS; Image Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)
Credits: NASA, ESA, L. Ho (Peking University), and DSS; Image Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

左下の枠内の画像は地上から撮影したもので、NGC 3718の全体像が映っています。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで2022年5月24日に紹介されました。

Main Image Credit: NASA, ESA, and L. Ho (Peking University); Image Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA