真横から見た渦巻銀河NGC 5907 〜 ハッブル宇宙望遠鏡の今週の1枚

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 5907。りゅう座の方向、約5000万光年の距離にあります。銀河円盤に存在する塵が、星々の光を隠して暗く見えています。

銀河円盤を横から見ているため、渦状腕は見えていません。ハッブルのこの画像からはイメージしにくいですが、NGC 5907はその見た目から「ナイフエッジ銀河」とも呼ばれています。

また、この画像には映っていませんが、星々が淡い輪のようにNGC 5907のまわりを取り囲んでいます。これは40億年以上前にNGC 5907に引き裂かれて合体した矮小銀河の名残だと考えられています。

画像は2020年6月22日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Credit: ESA/Hubble & NASA, R. de Jong Acknowledgement: Judy Schmidt (Geckzilla)

https://spacetelescope.org/images/potw2025a/