ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「スペインのダンサー」銀河 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「スペインのダンサー」銀河

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた中間渦巻銀河NGC 1566です。中間渦巻銀河とは、棒渦巻銀河と、棒状構造のない渦巻銀河との中間の銀河のことです。

中央から外へ渦を巻いて伸びる渦状腕のようすから、NGC 1566には「スペインのダンサー」という愛称が付けられています。画像では渦状腕に沿うように、暗く見える塵の帯や、ピンク色に輝く星形成領域が見えています。

NGC 1566は、かじき座の方向、約6000万光年の距離にあります。かじき座銀河群を構成する銀河の一つです。

銀河の集団は、構成する銀河の数によって「銀河団」や「銀河群」などと呼ばれます。銀河団は数百、銀河群は数十の銀河で構成されています。ただその境界は、はっきりとした線引きがあるわけではありません。一部の天文学者からは、太陽質量の80兆個を境に分けてはどうかとの提案があるようです。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2023年10月30日に公開されました。

なおNGC 1566の全体像については、地上の望遠鏡から撮影された画像を紹介した記事「かじき座銀河群の渦巻銀河NGC 1566。愛称は『スペインのダンサー』」をご覧ください。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Calzetti and the LEGUS team, R. Chandar

(参照)ESA/Hubble