ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、幽霊の顔のような衝突銀河 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、幽霊の顔のような衝突銀河

ハロウィンを祝って、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた幽霊の顔のような天体の画像がリリースされました。画像に映っているのは、同じサイズの2つの銀河が正面衝突して顔のような形になったAM 2026-424という相互作用銀河です。けんびきょう座の方向、7億400万光年の距離にあります。2019年6月19日に観測され、10月28日にリリースされました。

2つの「目」にあたる部分は、それぞれの銀河の明るい中心部です。若い星々がリング状に取り巻き、顔の輪郭を形作っています。衝突によってできたこのリングは、約1億年という宇宙規模ではごく短期間しか見ることができません。

リング銀河は珍しい天体です。リングを形成するにはちょうど良い方向で衝突する必要があり、また10億~20億年で2つの銀河が完全に融合してしまい、過去を消し去ってしまうからです。

なお、ハッブル撮影の画像に限りませんが、ハロウィンに関連する宇宙や地球の画像を、こちらのページにまとめています。興味のある方はご覧ください。

Image Credit: NASA, ESA, and J. Dalcanton, B.F. Williams, and M. Durbin (University of Washington)

https://hubblesite.org/contents/media/images/2019/51/4574-Image

https://www.spacetelescope.org/images/heic1919a/