11光年先の赤色矮星でスーパーアースを発見!

地球から12番目に近い恒星「グリーゼ887」を公転するスーパーアースが発見されました。スーパーアースとは、地球と巨大氷惑星(海王星や天王星)の中間の質量をもつ太陽系外惑星のことです。

グリーゼ887は赤色矮星で、太陽の半分ほどの大きさの低温の星です。研究チームでは、南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)ラ・シヤ天文台の3.6m望遠鏡に設置された「HARPS」という分光器を使い、グリーゼ887を観測しました。HARPSは、惑星が公転することによる恒星のふらつきを検出するドップラー法によって、系外惑星を探索するための装置です。

観測からは、2つのスーパーアース(グリーゼ887b、グリーゼ887c)が、9.3日と21.8日の周期で公転していることが分かりました。上のイラストは、グリーゼ887を公転する2つのスーパーアースを描いた想像図です。また、50日程度で公転するもう1つのスーパーアースが存在する可能性もあるとのことです。研究チームではグリーゼ887cの温度を、地球と同じアルベド(反射率)を仮定して約70℃と推定しています。

2つのスーパーアースは、太陽系でいえば水星よりもはるかに恒星の近くに存在しています。ただグリーゼ887は低温なため、水が液体で存在しうるハビタブルゾーンは恒星の近くに存在します。新たに発見されたスーパーアースはハビタブルゾーン付近にあり、岩石惑星である可能性もあるそうです。

観測からはグリーゼ887の黒点が、太陽とは異なりとても少ないことも分かりました。これはグリーゼ887が太陽ほど活動的ではないことを示しています。恒星の活動が活発であれば、激しい恒星風などにより惑星の大気がはぎ取られてしまいます。しかしグリーゼ887の活動が穏やかなことから、2つのスーパーアースは大気を保持している可能性があります。地球より厚い大気を持っていて、生命を宿している可能性もあるとのことです。

Image Credit: University of Göttingen

https://www.uni-goettingen.de/en/3240.html?id=5914