恒星を周回する太陽系外惑星の12年間のタイムラプス映像

ペガスス座の方向、133.3光年の距離にある恒星「HR 8799」は、2008年に初めて惑星が直接撮影された恒星として知られています。上の映像は、アメリカ、ノースウェスタン大学の天体物理学者Jason Wang氏が、過去12年間の観測で得られた画像をもとに作成したタイムラプス映像です。4つの惑星が公転するようすが映っています。

HR 8799は、太陽と比べて質量が1.5倍、明るさが5倍ほどで、約3000万歳の若い恒星です。これまで発見された4つの惑星は、いずれも巨大ガス惑星です。最も内側の惑星は約45年で1周しています。一方、最も外側の惑星は500年近くかけて1周しているとのことです。

Wang氏らは、ハワイ、マウナケア山頂にあるケック望遠鏡で、この惑星系を観測してきました。映像のもとになった画像は10枚で、モーション補間を利用してなめらかにしています。Wang氏は以前、7年間分の画像をもとにタイムラプス映像を作成したことがありますが、今回のものはその拡張バージョンです。

Credits:
Video making & motion interpolation: Jason Wang (UC Berkeley)
Data analysis: William Thompson (UVic) & Christian Marois (NRC Herzberg)
Orbit determination: Quinn Konopacky (UCSD)
Data Taking: Bruce Macintosh (Stanford), Travis Barman (University of Arizona), Ben Zuckerman (UCLA)
Data from the W. M. Keck Observatory

(参照)Northwestern NowFootage of 4 Planets Orbiting HR 8799 (12-Year Time Lapse)