ジュノー探査機がとらえた、木星で3番目に大きな高気圧性の嵐

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーがとらえた木星表面のようすです。木星の北極域の南端にある高気圧性の巨大な嵐が右下に映っています。この渦は木星で3番目に大きなもので幅6000kmほどあり、少なくとも1993年以来ずっと観測されています。

ジュノー探査機は、53日間で木星を1周する軌道をまわっています。木星に最も近づくときは雲頂から5000kmほど、遠ざかるときは800万kmほどになります。上の画像は、ジュノーが7回目の最接近を行なった2017年7月10日に得られたものです。

ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。

この画像は“市民科学者”のGerald Eichstädt氏とSeán Doran氏がジュノーカムのデータをもとに作成したものです。元の画像が撮影されたとき、ジュノー探査機は木星の雲頂から1万1444kmの距離のところに位置していました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstadt/Sean Doran © CC NC SA

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA21776