ボイジャー1号で生じていた問題を解決。ただし根本的な原因は不明

NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機ボイジャー1号は、2012年に太陽圏を脱し、現在は星間空間を飛行しています。

そのボイジャー1号で今年に入り、高利得アンテナを地球に向ける役割などを持つ姿勢制御システム(AACS)が正常に動作しているにもかかわらず、探査機の状態を反映していないテレメトリデータが送信されてくるという不具合が発生していました。そのほかの部分は正常に動作しており、科学データの収集と送信は続いています。

(参考記事)ボイジャー1号に問題発生か? 一部システムのデータと機体の状態の不一致を調査中

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AACSが適切でないコンピュータを介してデータを送っていた

ミッションチームはその後、なぜそのようなデータが送られてきたのか、原因を突き止めました。AACSが、数年前に動作を停止した搭載コンピュータを介してテレメトリデータを送信し始め、そのコンピュータが情報を破損していたのです。チームはAACSに、正しいコンピュータへのデータ送信を再開するようにコマンドを送り、問題は解決しました。

ただAACSがなぜ適切でないコンピュータへテレメトリデータを送信するようになったのか、その理由はまだ分かっていません。他のコンピュータが生成した誤ったコマンドをAACSが受信したのかもしれません。その場合、探査機のどこかに不具合が生じている可能性があります。

ミッションチームは根本的な問題を引き続き調査しています。ただボイジャー1号の長期的な健全性を脅かすものではないと考えているとのことです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)JPL