実は隙間ではない、土星のリングにある「カッシーニの間隙」 | アストロピクス

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実は隙間ではない、土星のリングにある「カッシーニの間隙」

土星のリング内の「カッシーニの間隙」と呼ばれる領域を、土星探査機カッシーニがとらえた画像です。

土星のリングは、いくつかの領域に分けてAリング、Bリング、Cリングなどとアルファベットをつけて呼ばれています。カッシーニの間隙は、AリングとBリングの間にある隙間のことです。1675年にフランスの天文学者カッシーニが発見したことから、そのように呼ばれています。

上の画像の右側で明るくみえているのはBリングで、画像中央あたりから左側までがカッシーニの間隙にあたる部分です。見ての通り、遠くからは隙間にみえるところにも、実はリングが存在していることが分かります。なおBリングのすぐ外側にある暗い部分は「ホイヘンスの空隙」と呼ばれています。

この画像は、カッシーニ探査機が2010年9月3日に撮影しました。撮影時のカッシーニは、土星から約44万3000kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA12735