4つの矮小銀河の衝突現場HCG 31をハッブル望遠鏡がとらえた

4つの銀河が互いの重力で影響し合い相互作用している現場をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。4つの銀河は「HCG(ヒクソン・コンパクト・グループ)31」と呼ばれています。画像は可視光の青を青に、近赤外線を赤に割り当ててカラー合成したもので、青い部分は若くて高温の青い星を示しています。

中央右上に明るく歪んで見えるのはNGC 1741です。NGC 1741は1つの銀河のように見えますが実は衝突している2つの矮小銀河からなります。その右に細長い矮小銀河があり、NGC 1741と青い星々でつながっています。

HCG 31を構成するもう1つの銀河は画面下に見えています。他の3つの銀河との間には、相互作用を示すように青い星の集団が点々と存在しているのが映っています。画像中央にある明るい天体は、地球とHCG 31の間にある恒星です。

矮小銀河どうしの衝突・合体は通常、地球から数十億光年離れたところで見られます。光速は有限なので、遠方の宇宙を見ることは過去の宇宙を見ることになります。つまり矮小銀河どうしの衝突・合体は数十億年前の宇宙で頻繁に発生していたのです。ただHCG 31は地球から1億6600万光年しか離れておらず、天文学的には比較的近い距離にあります。HCG 31を構成する4つの銀河はやがて1つの楕円銀河になるのではないかと見られています。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで2022年5月17日に紹介されました。

Image credit: NASA, ESA, and J. Charlton (Pennsylvania State University); Image processing: G. Kober (NASA Goddard/Catholic University of America)

(参照)NASA

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