木星の雲の帯と3つの「真珠」 | アストロピクス

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木星の雲の帯と3つの「真珠」

この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーがとらえたもので、木星の複雑な大気のようすが映し出されています。

画像上の方には「真珠の首飾り(String of Pearls)」と呼ばれる白い楕円形の嵐が3つ並んで映っています。また帯状の明るい部分と暗い部分が交互にありますが、それぞれの帯の幅は地球の直径より広く、時速数百kmものスピードでそれぞれ異なる方向に風が吹いています。明るい領域では大気が上昇しており、暗い領域では大気が下降しています。

ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。この画像はジュノーカムのデータをもとに、市民科学者のGerald Eichstädt氏とSeán Doran氏が作成しました。画像が撮影されたのは2017年5月19日で、そのとき探査機は木星の雲頂から約3万3400km上空に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstadt/Sean Doran © CC NC SA

(参照)Planetary Photojournal