探査機が見た火星 〜 揮発性物質がガスになって抜けてできたくぼみ | アストロピクス

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探査機が見た火星 〜 揮発性物質がガスになって抜けてできたくぼみ

この画像は、火星のヘール・クレーターのエジェクタに穿たれたくぼみを撮影したものです。なおエジェクタとは、隕石衝突でクレーターが形成されたときの噴出物が堆積したもののことです。衝突による熱で急速に温まったときに、堆積した噴出物から揮発性物質がガスとして吹き出したことで、このような穴ができました。穴の中には現在、砂が堆積しています。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターによって撮影されました。擬似カラー画像ですので、肉眼で見た色とは異なります。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2015年1月1日に撮影されたもので、2021年2月14日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE