火星の北半球、アルバ山の西にあるアケロン・フォッサ(Acheron Fossae)の斜面を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた画像です。斜面には「スロープ・ストリーク」と呼ばれる暗い筋がたくさん映っています。
スロープ・ストリークは、塵が雪崩のように流れ落ちた跡です。画像に映る地形は右側が高くなっており、塵は右から左へと流れ落ちました。塵が斜面を流れ落ちた際に、下にあった暗い岩が現れました。
マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2023年4月28日に撮影されたもので、2023年6月8日のHiPODとして紹介されました。
Image Credit: NASA/JPL/UArizona
(参照)HiRISE