探査機が見た火星の地滑り | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

探査機が見た火星の地滑り

この画像には、火星探査機トレース・ガス・オービター(TGO)がとらえた火星の地滑りが映っています。2021年4月13日に撮影されました。長さ5kmほどのこの地滑りは、火星のアイオリス地域にある直径35kmのクレーターの縁の部分で見られたものです。

地滑りによって流れ下った物質の上にクレーターがみられることから、地滑りが最近起きたものではないことが分かります。形成時期を正確に特定することが課題となっているとのことです。

こちらはESAから公開された画像の全体像です。画像右側にクレーターの縁が見えています。

TGOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月14に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。

Image Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA