この画像は、火星の北極にある層状堆積物の急斜面を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。毎年、春になって太陽光がこのような斜面を温めると、斜面でさまざまな現象が見られます。
2021年3月21日に撮影されたこの画像では、斜面に多くの暗い筋が伸びているのが分かります。ただしここ数年よく見られた巨大な「雪崩」の兆候はまだ見られません。
マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年6月17日のHiPODとして紹介されたものです。
Image Credit: NASA/JPL/UArizona
(参照)HiRISE