2つの超新星がほぼ同時に同じ場所で発生した銀河NGC 6984 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

2つの超新星がほぼ同時に同じ場所で発生した銀河NGC 6984

ハッブル宇宙望遠鏡が渦巻銀河NGC 6984をとらえた画像です。NGC 6984はインディアン座の方向、約2億光年の距離にあります。明るい星々からなる渦状腕に沿うように星形成領域や塵の帯も分布しています。

ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 6984の画像は、2013年にも撮影されたことがあります。今回の観測は、NGC 6984で短期間のうちに2つの超新星が発生した後に行われました。

超新星は、大質量星が最後に起こす爆発現象です。2つの超新星がほぼ同時に同じ場所で発生したことから、天文学者は両者が物理的にリンクしているかもしれないと推測し、ハッブル宇宙望遠鏡を用いて2つの超新星の発生場所を詳しく調べるために観測が行われました。2013年の観測データに新たな観測結果を加えることで、冒頭の印象的な画像が作成されました。

画像は2021年11月1日にリリースされたハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Milisavljevic

(参照)ESA/Hubble