打ち上げから20年。マーズ・オデッセイがとらえた火星の北極冠周辺の砂丘 | アストロピクス

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打ち上げから20年。マーズ・オデッセイがとらえた火星の北極冠周辺の砂丘

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機2001マーズ・オデッセイが撮影した擬似カラー画像です。火星の北極冠のまわりにある(可視光で見ると)暗い砂丘がとらえられています。

この擬似カラー画像では、温度の低いの領域は青みがかった色、温度の高い領域は黄色やオレンジ色であらわされています。本来は暗い砂丘ですが、太陽光を浴びて暖かくなった部分が黄金色に輝いているようにみえています。

画像は2002年12月から2004年11月にかけて、マーズ・オデッセイに搭載されているTHEMIS(Thermal Emission Imaging System、熱放射イメージング・システム)で得られた画像を合成して作られたもので、打ち上げ20周年を記念して、2021年4月8日の「NASA Image of the Day」に選ばれた画像です。

マーズ・オデッセイは2001年4月7日(日本時間8日)に打ち上げられました。同年10月に火星の周回軌道に入って以降、現在も火星を周回しながら観測を続けている現役最古参の火星探査機です。観測のほか、火星探査車や着陸機と地球との間の通信の中継なども行っています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU

(参照)NASA