カッシーニ探査機が逆光状態でみたリング

土星とリング。土星探査機カッシーニが、2007年4月13日に撮影した画像です。

一見すると、リング内の暗い部分には何もないようにみえるかもしれません。しかし実はこの画像は、リングを逆光状態で撮影したもので、順光でみると最も明るくみえるBリングが暗くなっています。リングを構成する粒子が密なためです。画像右下、リングが土星本体と重なっている部分をみると、リングの暗い領域では土星本体が透けていません。このことからも、暗いところは何もないわけではないことが分かります。一方で、リングを構成する粒子が少ない領域は、それらの粒子が太陽光を散乱して明るくみえています。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA08370