2009年にII型超新星が観測された渦巻銀河UGC 2890 | アストロピクス

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2009年にII型超新星が観測された渦巻銀河UGC 2890

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、渦巻銀河UGC 2890が映っています。UGC 2890は、きりん座の方向、約3000万光年の距離にあります。地球に対して真横を向いているため、渦状腕は見えていません。銀河は青みを帯びており、暗赤色の塵が銀河全体に見られます。

UGC 2890では、2009年に超新星2009bwが観測されました。2009bwは、大質量星が最期に爆発する「II型」と呼ばれるタイプの超新星です。星の中心核が重力崩壊してつぶれ、その反動で星の外層が吹き飛んで超新星爆発を起こします。

この観測は、II型超新星についてハッブル宇宙望遠鏡で行われた多くの調査のうちの1つです。超新星の光が消えてからすでに長い期間が経過していますが、ハッブル宇宙望遠鏡は最近、超新星爆発の名残りを調査しました。

画像はハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたもので、2023年4月3日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, C. Kilpatrick

(参照)ESA/Hubble