ガリレオ探査機がとらえた木星の北半球の雲

現在、NASA(アメリカ航空宇宙局)のジュノー探査機が木星を周回しつつ探査を続けています。ジュノー探査機の前に木星を周回した探査機は1995年から2003年にかけて観測を行ったガリレオ探査機までさかのぼります。これらの画像は、そのガリレオ探査機が木星の北半球をとらえたもので、北緯10度〜50度のあたりが映っています。26年前の今日、1997年4月3日に撮影されました。

木星の大気循環は、赤道から両極付近まで東向きと西向きのジェットによって支配され、赤道と平行な縞模様が見られます。これらのジェットの局所的な方向や速度によって、画像に見られる雲の色やテクスチャが決まります。楕円形の渦もあちらこちらに見られます。画像中央やや上で相互作用する2つの渦は、それぞれ南北が約3500kmあります。

1枚目の画像は紫(410ナノメートル)と近赤外線(756ナノメートル)の画像を組み合わせて、自然色に近い色を再現したものです。色の違いは木星大気中の微量な化学物質の組成や量によって生じています。

2枚目の画像は近赤外線の3波長(756、727、889ナノメートル)で撮影した画像を赤、緑、青に割り当てて色合成したもので、雲の高さや厚さの変化を示しています。水色の部分の雲は高度が高くて薄い雲、赤は深く、白は高くて厚い雲を示しています。このように雲を識別した探査機はガリレオ探査機が初めてでした。

Image Crediit: NASA/JPL-Caltech

(参照)Planetary Photojournal(1)(2)