ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたNGC 1156。おひつじ座の方向にある矮小不規則銀河で、はっきりとした渦巻などはみられません。2019年7月8日にリリースされた「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。リリース文では「春に咲く繊細な桜の花」のようだと形容されています。
赤っぽい色に輝いているのは星形成領域で、生まれたばかりの星からの紫外線が周囲の水素ガスを輝かせています。
NGC 1156内の水素ガスの一部は、銀河内の他の部分とは反対方向に回転しています。これはかつて他の銀河がNGC 1156に接近遭遇したことを示唆しています。他の銀河の重力が、NGC 1156内の物質がかき乱されたために、そのようなことが生じたのかもしれません。
Image Credit: ESA/Hubble, NASA, R. Jansen