天の川を横切る流星 南米チリで撮影 | アストロピクス

天の川を横切る流星 南米チリで撮影

この画像は南米チリ、セロ・パチョン山で撮影されたもので、地上にはジェミニ南望遠鏡が映っており、その右側の奥には新たに運用を開始したベラ・ルービン天文台も見えています。

夜空には天の川がたちのぼり、天の川を横切るように流星の軌跡が映し出されています。画像の左下側には大マゼラン銀河と小マゼラン銀河も見えています。どちらも天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)です。

ジェミニ望遠鏡はセロ・パチョンのほか、ハワイ島のマウナケア山頂にもジェミニ北望遠鏡が設置されています。2台はほぼ同じ設計の口径8.1mの望遠鏡です。

ルービン天文台では本格運用が始まると、32億画素の「LSSTカメラ」を使って南半球の空全体を繰り返し撮影することになります。それによりダークマターやダークエネルギーの謎に迫るほか、数夜ごとに空全体を観測するので、急速に変化する天体(超新星や小惑星、変光星など)の検出も期待されています。

画像は、NOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2025年9月10日に「Images of the Week」として公開されたものです。

(参考)
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Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/P. Horálek (Institute of Physics in Opava)

(参照)NOIRLab