次世代望遠鏡と天の川の「グレート・リフト」

この画像には、夜空の天の川とともに、建設中のベラ・ルービン天文台が映っています。

天の川は、「グレート・リフト(巨大な裂け目)」と呼ばれる塵の帯によって分断されているかのようにみえています。そこでは冷たい塵の雲が密集しているため、星々の光をさえぎって暗くみえているのです。

ベラ・ルービン天文台は南米チリのセロ・パチョンにあり、2025年後半の科学運用スタートを目指して建設が進められています。ベラ・ルービン天文台では、口径8.4mの望遠鏡と3.2ギガピクセルのLSSTカメラを使い、10年間にわたって「時空間レガシーサーベイ(Legacy Survey of Space and Time: LSST)」が進められる予定になっています。3〜4夜ごとに南天全体を繰り返し撮影します。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年6月26日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: Rubin Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/H. Stockebrand

(参照)NOIRLab