地平線から昇る月と建設中のベラ・ルービン天文台

南米チリで建設中のベラ・ルービン天文台が、大きく見える月を背景に映っています。

ベラ・ルービン天文台は、2025年のファーストライトを目指し、南米チリのセロ・パチョンで建設が進められています。ベラ・ルービン天文台では、宇宙の構造や進化を探ることを目的として、「時空間レガシーサーベイ(Legacy Survey of Space and Time: LSST)」が行われることになっています。

口径8.4mの望遠鏡に3.2ギガピクセルのLSSTカメラを取り付け、10年にわたり現地から見える空のサーベイを繰り返し行う計画です。毎晩、およそ20テラバイトものデータが生成されることになります。

背景に映る月の右側には、ティコ・クレーターが目立っています。クレーターから光条が広がっているのが特徴的です。一方、左側では暗く見える海が見えています。月の海は、黒い色の玄武岩質の溶岩で覆われているため暗く見えます。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年7月31日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: Rubin Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/H. Stockebrand

(参照)NOIRLab