この画像には、南米チリにあるセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)のSOAR望遠鏡と、その頭上に輝く天の川が映っています。NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2022年9月28日に「Images of the Week」として公開されました。
ただSOAR望遠鏡は、CTIOがあるセロ・トロロからは南東に10kmほど離れたセロ・パチョンにあります。同じ山にはSOAR望遠鏡から約400mのところにジェミニ南望遠鏡が設置されています。上の画像でも、SOAR望遠鏡のすぐ右に、ジェミニ南望遠鏡が小さく見えています。
SOAR(Southern Astrophysical Research)望遠鏡は、アメリカのノースカロライナ大学チャペルヒル校が主導して開発された口径4.1mの光学赤外線望遠鏡です。1987年に建設が開始され、19年の歳月を経て2006年にファーストライトを迎えました。現在はブラジル、アメリカ両政府と、アメリカの2大学がSOARの運用と保守を行なっています。
SOAR望遠鏡の頭上にはカリーナ星雲や南十字などが天の川の中に見えています。
Image Credit: CTIO/NOIRLab/SOAR/NSF/AURA/C. Corco
(参照)NOIRLab