渦巻? レンズ? 分類が曖昧な銀河NGC 4680 | アストロピクス

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渦巻? レンズ? 分類が曖昧な銀河NGC 4680

この画像は、おとめ座の銀河NGC 4680を、ハッブル宇宙望遠鏡がWFC3(広視野カメラ3)でとらえたものです。

銀河は形状によって渦巻銀河や楕円銀河、それらの中間的な存在であるレンズ状銀河などに分類されます。NGC 4680は分類が難しい銀河で、渦巻銀河とされることもあればレンズ状銀河とされることもあります。NGC 4680には渦状腕が見られますが、特に銀河円盤の外側、渦状腕の先の方ははっきりした形ではなく、ぼんやりとしています。

銀河の形はずっと変わらないわけではありません。その形(=分類)は時間とともに変化します。渦巻銀河は、おそらく銀河同士の合体によって渦巻き構造を失い、楕円銀河に進化していくと考えられています。

画像は2021年6月7日にリリースされたハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Riess et al.

(参照)ESA/Hubble