ガスがはぎ取られる銀河「JO201」 ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ガスがはぎ取られる銀河「JO201」 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、「JO201」として知られる、くじら座の銀河が中央に映っています。真っ暗な海中に浮かぶクラゲのようにも見えるこの銀河では、銀河からはぎ取られたガスが触手のように進行方向後ろ側になびき、星形成が進む星団の明かりに照らされています。

この銀河では、動圧(ラム圧)によるガスのはぎ取りと呼ばれる現象が起きています。これは銀河間空間にあるガスによる圧力を受けて、銀河内のガスがはぎ取られる現象です。画像は、星形成中の星団の大きさや質量、年齢を調べるための観測により得られたものです。それらを調べることで、動圧によるガスのはぎ取りと星形成の関係に迫ることができると期待されています。

画像はハッブル宇宙望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、2023年2月27日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Gullieuszik and the GASP team

(参照)ESA/Hubble