この映像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)が撮影した画像をもとに作られたタイムラプス映像です。10年間の観測画像が61分の映像にまとめられています。
2010年2月に打ち上げられたSDOは、10年以上にわたり太陽の観測を続けています。その間、SDOは4億2500万枚の高解像度画像を撮影してきました。観測データは2000万ギガバイトに及びます。
SDOの観測装置の1つ「AIA(Atmospheric Imaging Assembly)」では、10波長で12秒ごとに画像を取得しています。冒頭のタイムラプス映像は、極端紫外線領域の17.1ナノメートルの波長で撮影した画像で構成されています。この波長では、太陽の上層大気であるコロナがとらえられています。
映像は、SDOの撮影画像から1時間ごとに1枚を取り出してつないだものです。映像の1秒間が1日に相当します。
映像の途中で暗くなっているのは、地球や月が太陽を隠したり、AIAに一時的に問題が起きたりしたために生じたものです。また太陽が画面の中心から外れている画像は、SDOが機器の校正中に撮影されたものです。
Credits: NASA’s Goddard Space Flight Center/SDO
https://www.nasa.gov/feature/goddard/2020/watch-a-10-year-time-lapse-of-sun-from-nasa-s-sdo