2024年10月1日と3日、太陽で大規模なXクラスフレアが発生しました。10月1日に発生したのは20時20分(世界時、以下同じ)をピークとするX7.1、3日に発生したのは12時18分をピークとするX9.0のフレアでした。
冒頭の画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOが極端紫外線で撮影したもので、中央下に3日に発生したX9.0のフレアが明るく輝いています。画像は17.1ナノメートルと13.1ナノメートルで撮影した画像を合成したものです。
太陽は11年周期で活動が活発になったり穏やかになったりします。太陽の活動の周期(サイクル)は1755年から番号が付けられており、2019年12月からは第25周期に入っています。
X9.0は、太陽活動の第25周期では最大の太陽フレアです。これまで第25周期で最大のものは、2024年5月15日に発生したX8.7の太陽フレアでした。(参考)第25周期で最大のX8.7太陽フレアが発生
太陽フレアはX線の強度によってA、B、C、M、Xの5段階に分けられています。Xが最も規模の大きなフレアです。また、アルファベットの後の数字が大きいほど規模が大きいことを示しています。
こちらの動画には10月1日のX7.2と3日のX9.0の太陽フレアの映像を収めてあります。13.1nm、17.1nm、19.3nm、21.1nm、30.4nmの波長の極端紫外線で撮影したもので、太陽全体が映るものと太陽フレア付近のクローズアップ映像があります。
Image Credit: NASA/SDO
Video Credit: SDO/NASA/Helioviewer.org
(参照)NASA blog - Solar Cycle 25(1)、(2)、Helioviewer.org、NASA's Scientific Visualization Studio