NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブが、ネオワイズ彗星(C/2020 F3)を撮影しました。
ネオワイズ彗星は2020年3月27日に赤外線天文衛星NEOWISEによって発見され、2020年7月3日に近日点(太陽に最も近づく点)を通過しました。パーカー・ソーラー・プローブがこの画像を撮影したのは、近日点通過の2日後の7月5日です。太陽は画像の左側、フレーム外にあります。
こちらは彗星の尾がはっきりするように処理された画像です。コントラストを高め、また太陽の散乱光が除去されています。
画像をみると彗星の尾が2つあるのが分かります。下側の広がっている尾は「塵の尾」で、上側の細い尾は「イオンの尾」です。塵の尾は塵、イオンの尾は電気を帯びたガス(イオン)でできています。