電離した水素が赤く輝く星形成領域RCW 120 | アストロピクス

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電離した水素が赤く輝く星形成領域RCW 120

さそり座の方向、約4300光年の距離にある星形成領域「RCW 120」を可視光でとらえた画像です。南米チリ北部にあるセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)のSMARTS 0.9m望遠鏡で撮影されました。RCW 120は「シャープレス2-3(sh 2-3)」とも呼ばれます。

RCW 120では、若い大質量星から放たれる強烈な紫外線によって電離した水素が赤く輝いています。このような領域は「HII領域」と呼ばれます。星雲内の暗い部分は、同じ物質からなるにもかかわらず、エネルギーが低いために光って見えない領域です。

なおRCW 120を赤外線で見ると、可視光では見られないリング状の構造が現れます(参考記事:赤外線で美しく輝くリングRCW 120)。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2022年7月27日に「Images of the Week」として公開された画像です。

Image Credit: CTIO/NOIRLab/NSF/AURA/T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab)
Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab