ロゼッタ探査機がとらえた彗星の短時間のバースト | アストロピクス

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ロゼッタ探査機がとらえた彗星の短時間のバースト

この一連の画像は、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタが、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星をとらえたものです。2015年7月29日に探査機の狭角カメラで撮影されました。

1枚目の画像は13時6分(GMT、以下同じ)、2枚目は13時24分、3枚目は13時42分に撮影されました。1枚目では物質の噴出は見られませんが、18分後に撮影された2枚目では非常に強く噴き出しているのが映っています。2枚目の18分後に撮影された3枚目では、噴出の痕跡がほとんど見えなくなっています。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は、2つの塊が結合したような形をしていますが、バーストは2つの塊をつなぐ「首」の部分で発生しました。速度は最低でも秒速10mと推定されています。

画像撮影時、ロゼッタ探査機は彗星の中心から186kmの距離に位置していました。

ロゼッタ探査機は2014年8月6日にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を周回する軌道に入りました。2年間にわたり観測を続け、2016年9月に彗星の核へ着陸してミッションを終了しました。

(参照)ESA Science & TechnologyPlanetary Photojournal