赤外線天文衛星WISEがとらえた魂星雲 | アストロピクス

赤外線天文衛星WISEがとらえた魂星雲

NASA(アメリカ航空宇宙局)の赤外線天文衛星WISEが赤外線でとらえた魂星雲(IC 1848、W5)。カシオペヤ座の方向、6500光年の距離にある星形成領域です。150光年ほどに広がるガスと塵の星雲が、散開星団を取り囲んでいます。

かつて星雲内で生まれた星々からの放射線や恒星風が星雲を削り取り、巨大な空洞ができました。星雲内でガスと塵の密度が高いところが削られずに残り、柱状の構造になっています。柱状の構造は高さ10光年ほどで、先端部分では星が形成されています。

3.4μm、4.6μm、12μm、22μmという赤外線の4つの波長で撮った画像を、青、シアン、緑、赤に割り当てて色合成した疑似カラー画像です。青とシアンは主に星からの光を、緑と赤は主に温かい塵からの放射を示しています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA

https://www.jpl.nasa.gov/spaceimages/details.php?id=PIA13014