星形成領域NGC 281の中にある散開星団IC 1590をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。IC 1590はカシオペヤ座の方向、約1万光年の距離にあります。
NGC 281はその形から「パックマン星雲」とも呼ばれます。画像は星雲の中心部を撮影したもので、星団の明るい星が映っています。また「パックマン」の口の一部が、画像下の方で暗い領域として見えています。といっても、パックマンがこれらの星を飲み込んでいるわけではありません。むしろ星雲のガスや塵は、新しい星を形成するための原料として使われています。
IC 1590の星々は、星雲からの脱出を企んでいます。散開星団の結びつきはゆるやかで、数銭万年のうちに散り散りになってしまうのです。
画像は2011年4月11日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」です。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA
(参照)ESA/Hubble