オリオン星雲にある原始星HOPS 150とHOPS 153のジェット ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

オリオン星雲にある原始星HOPS 150とHOPS 153のジェット ハッブル望遠鏡が撮影

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、巨大な星形成領域であるオリオン星雲のごく一部が映し出されています。

右上には「HOPS 150」と呼ばれる天体が映っています。この天体は、それぞれが小さな塵の円盤を持つ2つの原始星が互いの周りを回っている連星系です。明るい領域を横切るようにさえぎる暗い領域は、太陽〜地球間の2000倍以上もの直径を持つガスと塵の雲です。

画像左側には、枠外にある「HOPS 153」と呼ばれる原始星から放出されたジェットが映っています。ジェットは周囲のガスと塵に衝突して明るく輝いています。HOPS 153は、右のHOPS 150よりも若く、冷たい高密度のガスの雲に覆われ、星雲の奥深くに埋め込まれています。

なお「HOPS」は、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のハーシェル宇宙望遠鏡で行われた、ハーシェルオリオン原始星サーベイ(Herschel Orion Protostar Survey)に由来しています。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2025年1月13日に公開されました。

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, T. Megeath

(参照)ESA/Hubble