水星の「クニサダ・クレーター」 メッセンジャー探査機が撮影 | アストロピクス

水星の「クニサダ・クレーター」 メッセンジャー探査機が撮影

この画像に映っているのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)のメッセンジャー探査機がとらえた水星表面です。2008年1月14日、探査機に搭載されたMDIS(水星撮像カメラ)のNAC(狭角カメラ)で撮影されました。

多くのクレーターが映っていますが、画像右上に、江戸時代の浮世絵師、歌川国貞にちなんで名付けられた「クニサダ・クレーター」が見えています。クニサダ・クレーターの直径は約241kmで、内部は溶岩に覆われています。画像左の方にはビーグル断崖(Beagle Rupes)と名付けられた、長さ600kmの断崖地形がクレーターを横切っているのが映っています。

水星のクレーターには、世界各国の作家や画家、音楽家など芸術家にちなんだ名前が付けられています。日本人の名が付いた水星のクレーターは他に、「ホクサイ・クレーター(葛飾北斎)」や「ツラユキ・クレーター(紀貫之)」、「ゼアミ・クレーター(世阿弥)」などがあります。

(参考記事)日本人にちなむ名前が付けられた水星のクレーターの一覧

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

(参照)Planetary Photojournal