ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「触角銀河」 35 Years of Hubble Images(Year 8) | アストロピクス

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「触角銀河」 35 Years of Hubble Images(Year 8)

ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ35周年(2025年4月24日)に向けて、NASA(アメリカ航空宇宙局)は「35 Years of Hubble Images」と題して、これまでハッブルが撮影してきた画像から各年1枚ずつ選んで紹介しています。この画像は打ち上げ後8年目の1997年にリリースされたもので、銀河どうしの衝突・合体の現場である触角銀河(アンテナ銀河)が映っています。

この画像の左側は、触角銀河の全体像です。緑の枠はハッブル宇宙望遠鏡の画像の範囲を示しています。潮汐の尾が長く伸び、昆虫の触角やアンテナのように見えることから触角銀河(アンテナ銀河)と呼ばれるようになりました。触角銀河は、からす座の方向、6200万光年の距離にあります。

2つの銀河NGC 4038/4039の衝突は2億〜3億年前に始まりました。衝突銀河の中では地球に最も近く、最も新しい例の1つです。オレンジ色に見える場所が左右2か所ありますが、それらがそれぞれの銀河の核です。青く輝く星団は、衝突によって生じた激しい星形成を示しています。

(参考)
「35 Years of Hubble Images」記事一覧
「アンテナ銀河」記事一覧

Image Credit: Brad Whitmore (STScI) and NASA

(参照)NASA(1)(2)