これらの画像に映っているのはどちらも、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した木星です。左は肉眼で見る色に近い波長の3つのフィルタを使って撮影された画像をもとに作成されたものです。
一方、右の画像では、紫外線や赤外線のフィルタを使って撮影された画像も使われています。紫外線画像に青色を、赤外線画像に赤を割り当てて色合成したものです。右の画像では、紫外線を吸収する高層のもやがオレンジ色に見えています。極地域や大赤斑のほか、いくつかの渦もオレンジ色に染まっています。
天文学者は、さまざまなフィルタを使うことで、雲の厚さや高度、化学組成の違いなどを調べることができます。
Image Credit: NASA, ESA, A. Simon (NASA/GSFC), M. Wong (UC Berkeley), J. DePasquale (STScI)
(参考記事)ハッブル宇宙望遠鏡の外惑星観測プログラムが10周年
(参照)Hubblesite、ESA/Hubble