この画像はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影したもので、とも座にある棒渦巻銀河NGC 2566が映っています。ウェッブ望遠鏡のNIRCam(近赤外線カメラ)とMIRI(中間赤外線装置)のデータが合成されています。
NGC 2566は、地球から約7600万光年の距離にあります。ウェッブ望遠鏡によるNGC 2566の観測は、近隣の星形成銀河での星やガス、塵の関係を理解することを目的とした観測プログラムの一環で行われました。
MIRIによる中間赤外線の画像には、PAH(多環芳香族炭化水素)と呼ばれる煤のような分子を含む温かい塵が目立っています。一方のNIRCamによる近赤外線の画像には主に星々が映っており、炭化水素分子からの光の一部もとらえています。
ウェッブ望遠鏡の中間赤外線画像とハッブル望遠鏡の画像
こちらはMIRIの画像です。NGC 2566の星間塵の雲や、銀河の中心部にあるコンパクトで明るい核が映し出されています。
こちらはNGC 2566をハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像です。2024年12月16日に、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されたものです。ハッブル望遠鏡の画像については「とも座の棒渦巻銀河NGC 2566 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影」をご覧ください。
ウェッブ望遠鏡のウェブページでは毎月、「Picture of the Month(今月の1枚)」の画像を公開しています。今回紹介した画像は2024年12月18日にPicture of the Monthとして掲載されたものです。
(参考)「ウェッブ望遠鏡Picture of the Month」記事一覧
Image Credit: ESA/Webb, NASA & CSA, A. Leroy
(参照)ESA/Webb